超音波洗浄機について【メガネピカピカ】
こんばんは!プラオプ ハセガワです!
さて、メガネ屋さんにはメガネを洗う「超音波洗浄機」って必ずある感じです。
超音波を使って汚れを落とす「ビーーーーー」と言う音がなんだか威力がありそうですね!
なのですが、実はコレ、毎日やってはいけません。
と言うのはメガネレンズには表面の反射がなるべく起きないように、ナノテクの超薄い金属のコーティングが何層にも掛かっていたり、汚れを落としやすくするような機能を持ったコーティングなどが付いているのです。
サングラスの場合は逆に反射させてクールに見せる「ミラーコート」も実は上記の反射を防止するコーティングと同じ理屈を使って反射を増やしているのです。
今のレンズはプラスティクが主流ですが、プラスティックは「有機物」金属は「無機物」で、実は密着性は「無機物」のガラスと比べると劣るのです。
超音波洗浄機は超音波によって発生する衝撃波を使って汚れを分解してキレイにするのですが、この「衝撃波」のエネルギーって、結構大きいのです。
指を入れたらビリビリします。
つまり、超微細なコーティングがその衝撃波によってダメージを受けてしまう・・・。
そのまま何度も何度も長時間続けると、コーティングがレンズから剥げてしまって、その剥げた所がギラギラ光る拭いても落ちない膜が付いたように見え、それを一生懸命拭くとドンドンその剥げが広がっていってしまう・・・。
なんてトラブルのメガネをいくつも見てきました。
超音波洗浄の利点は、隙間に入った汚れをかき出す事にあります。
レンズとフレームの隙間や丁番に入り込んだ汚れ、鼻パットの取り付け部分に付いた汚れなど、拭いただけでは落としにくい部分をキレイにするのには大変役に立ちます。
でもレンズの表面の汚れは、結局洗浄機の中に入れたクリーニング液の効果でキレイになるので、普段は水洗い+クリーナーで十分です。
なので、超音波洗浄は一週間に一回、それも15秒程度で十分で、毎日のお手入れはまず流水ですすぎ、中性洗剤(液性を確認してくださいね)の泡(スポンジ握って出てくる泡で十分)でメガネ全体を撫でてからまたすすぎ、キレイなタオルやティッシュで水気をシッカリふき取ればオッケーです。
ちなみに石鹸やハンドソープなどは体を洗うものは基本的にアルカリ性だったりします。
レンズのコーティングが金属なのでイオンの影響を受けるのでしょうか?
アルカリや酸はコーティングを劣化させますので使用禁止です。
せっかくのメガネ、キレイに長持ちさせましょう!!
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