【事例紹介】パソコンと読書に特化したメガネ
こんばんは!プラオプ ハセガワです。
当店をネットで知って遠くからご来店いただいた80代男性のお客様は、読書とパソコンを楽しむのに「見えにくい」という訴えでした。
単に度数が合っていなくてピントが合わないのか?もしかしたら白内障などで見えにくいのか?
「見えにくい」といっても原因は様々です。
度数の測定をさせていただくと、遠視+強い乱視があって、それを矯正すれば視力は0.8位まで上がります。
近くの字を見るには0.8もあれば十分に読書はできるのですが、普段見る読書の距離にピントが合うように度数を調整しても見えにくい・・・よく調べてみると「字がダブっている」事が分かりました。
上下斜位+外斜位(上下と外方向に視線がズレている)があって、それが文字をダブらせ見えにくくしていたのです。
そして、読書の距離はだいたい30cm。パソコンの画面までの距離がだいたい50cm。その両方が見えるようにしたいわけです。
なので今回はプリズムを加えた中近両用レンズをアレンジして作りました。
中近両用レンズとは遠近の仲間ですが、遠方よりも中間と近くを重視した設計で、度数の変化もユッタリしているので歪みが少なく手元も広い室内用のメガネレンズです。
でも今回のケースで必要なのは室内で常時掛けられるメガネではなく、手元を見たら30cmの本が見えて、顔を上げたら50cmのパソコンが見えるようにするメガネ。
なので視線の位置でどんな度数が働くのかを計算して工夫することで、条件に合うメガネを作る事が出来ました。
選んだフレームはVioRouの「takashi」
瞳がなるべく中心にきて、かつ必要最小限の大きさが比較的強めの度数とプリズムが合成されて重くなりがちなレンズも大変薄くて軽く仕上がり、かけやすいメガネに仕上がったと思います。
しかも、レンズのフチは実際に編みこんだチタンで出来ていて、程よい柔軟性としっかりした丈夫さを兼ね備えた逸品です。
郵送させていただいたらお電話をいただきまして、「よく見える!」とお言葉をいただきました!
「見えにくい」といっても様々で、ご自身の見えにくさを人に説明するのはなかなか難しいものです。
だから僕たちは、様々な検査法やお話の仕方、表情や姿勢などから「こんな風に見えませんか?」と見えにくさを具体的にして「そうそう!」と言っていただける技術が必要です。
G様このたびはありがとうございました!
メガネがお役に立って、読書、パソコンを快適に楽しみ続ける事ができましたら幸いです!
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