遠近両用は慣れるの?
こんばんは! プラオプ ハセガワです。
メンテナンスに来ていただける=眼鏡を使っていただけている
ということで、とても嬉しいことです。
そりゃあ綺麗にピカピカに使っていただいているのは、とっても嬉しい事ですが、逆に汚れがあったり、使用感が出てきたりしても、それはそれで使い倒していただいているという事で、また嬉しいものなのです。
さて、今日は5月に初めてのメガネで遠近両用をお作りいただいたK様がメンテナンスとクリーナーのお替りにご来店されました。
お仕事柄、近くの細かい物をしっかり見なければいけないのですが、僕も含めた40代は「とりあえず近くは見える」のです。
でも、「見えるけどピントあわせをフルパワー使い続けている」状態の為、負担がとても大きいのです。
そこから来る疲れや不調は何も眼だけに現れるわけではなく、時には頭痛や肩こりに発展して気持ちにも影響が出てしまうこともあります。
この年代の遠近両用は「見えるようにする」というよりも、「負担を軽減する」ことの意味合いが大きいです。もっともスマートフォンなどのとても近いものはボヤケを感じてしまいますが。
そして、よく言われる「遠近両用って歪むんでしょう?」「使いにくいんでしょう?」という部分は、若い内ですと遠近度合いも少しなので言うほど不自然な感じも大きくないものです。
僕は必要であれば遠近両用を積極的に薦めます。というよりも遠近両用が必要な方にそれが使いやすく、快適になるように合わせる事、使いこなせるようになっていただき生活の質を落とさないようにする事が使命だと思っているからです。
K様は「メガネが初めて」「乱視がある」「遠近両用」と少しハードルは高かったかもしれません。
でも、自分の目の状態がどうなっているのか?今後どのように変化してゆくのか?なぜそれが必要なのか?を考えたら遠近両用が適切だろうといういうことで、お作りになられたのです。
お渡しして状況を度々教えていただいたのですが、最初はやはり歪んで見えていたそうです。でも使っていただいていると「眼が楽だ」というメリットをハッキリと感じてそのうちに歪みは消えてしまったそうです。
よく考えてみれば眼球は丸く光を感じる網膜は丸い眼球の壁に張り付いているのに、四角い物をみてもシッカリ四角く見えますよね。つまり、眼球で受けた光の刺激は脳に伝わり、そこで映像が作り出されるのです。私たちは「脳で見ている」のです。
普段見ている視界と違う見え方になったとしても、「あれれ?なんか曲がって見えるけど、これは四角い筈だぞ」と脳が補正してキチンと見えるようになるのです。
これがいわゆる慣れるということなのでしょう。
キチンと合っている遠近両用は、眼の負担が軽減し楽になるものです。
40代は眼の第二のお年頃なんてよく言ったもので、ここの変化を理解して受け入れ、対応する努力をすれば、この先ずっと遠近両用を快適に常用することができるのです。
革命的な医療技術が開発されない限り、いわゆる「老視」が進んでゆくのは自然の摂理です。
そんなわけで、今日はK様にメガネになれていった過程をお聞かせいただき、僕自身もとても勉強になったのでした!
ではでは!
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