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色の濃いサングラスは目に悪いのか④

こんにちは!プラオプ ハセガワです。

こちら長岡では運動会シーズン。

日差しも強くなってまいりました。

さて、先回は「紫外線も光だよ」という記事だったわけですが、今回はサングラスを掛けても横から入ってくる光について考えてみたいと思います。

日中、太陽は高く上っています。

晴天では100,000ルクスというものすごい明るさにもなるそうです。

例えば照明の明るい屋内でだいたい1,000ルクスと言われているので、なんと100倍ですって・・・

ある程度の面積があるレンズでは視界をほぼ覆い隠してしまうので、顔とサングラスの隙間はあっても、そこから目に入ってくる光は全体からみたら僅かです。

しかし、無いわけではありません。

西日や夕日でもない限り「太陽から直接出ている光」がそのまま目に入ってくる事はありません。日中は太陽は高い位置にありますし、眩しすぎるので視界に太陽を入れようとはしないでしょう。

太陽が沈んで照明が無ければ、あたりは真っ暗・・・
照明やモニターのように自分で光を出すもの以外は、太陽の光が何かに当たって反射し、それが目に入る事で見えるのです。

つまり私たちは「反射光」を見ていることがほとんどです。(空は散乱といって太陽光が空気の分子によって四方八方に向きを変える事で明るく見えます)

その反射光がまた何かに反射して、それがまた何かに反射して・・・を繰り返すので、空間全体が明るく感じる・・・と言う事だと思います。

さて、その反射とはどれ位なのか?

条件にも大きく左右されますが

アスファルトの道路で15~20%
コンクリートが15~30%
新雪で80~90%
砂原で10~20%
草原地、田園地平均で5~15%
都会平均で5~10%

だそうです。

私たちの目に入ってくる光はほぼ「反射光」だとすれば上のように明るさの減った状態で届いているようです。

サングラスの隙間から入る光は上からは空で散乱されて目に向かってきた光。横や下からは地面や壁に反射して来た光。

なので、隙間に「太陽光線が直接入ってくる」と言う事はあまりなさそう、ツバのある帽子や日傘で直射日光を防いでしまえば万全です。

目の健康を守るためには?

先回の記事で、紫外線だって光だし、光を遮る濃い色のレンズを通せば紫外線だって減るって考えるほうが自然じゃない?と言う事から、実はレンズは紫外線100%カットでした!という事を書いたのですが。

実は紫外線は強いエネルギーを持っているのです。赤い光の約2倍以上も・・・

光はその特性により様々な振る舞いをします。

例えば赤外線。物を温める作用があるイメージですね。コタツとか

紫外線で思いつくのは「殺菌」

紫外線といっても広い領域を指していますが、その一部の作用は細胞をぶっ壊します。細菌のDNAを破壊して殺菌するというわけですけど、人の身体も細胞で出来ている以上浴びたくない光線です・・・。

といってもその効果のある紫外線は「紫外線C波」と言われるもので、地表には届いていないものなので安心、安心。

でも、例えば水晶体が濁る「白内障」は紫外線の影響が関係しているともいわれていますので健康に影響があるのは事実のようですから、なるべくなら防いでおきたいものです。

この連載の結論は・・・

「濃い色のサングラスでも何も掛けないよりは遥かに目の健康によい」

「濃い色のサングラスで瞳孔が開いたとしても、思っている以上に開いておらず、それよりもサングラスによって光が大幅に減らされる効果のほうが遥かに大きい」

つまり

「眩しさを我慢してまで、色が薄いレンズを選ぶ事にあまり意味は無い」

と言う事です。

目の健康を守るためには・・・

品質が高くてなるべく視野を覆う形状のサングラスを選ぶ事。

ツバのある帽子や日傘と併用する事。

これでいいと思います。

レンズの色や、濃さ、それに「色が変化するレンズ」「反射のギラツキを消すレンズ」など機能も様々です。

度数が必要な方には「度付きサングラス」も作れます。

主に使用する環境に合わせベストなチョイスをすれば、とても快適に日常を過ごすことができるかもしれませんね。

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