【事例紹介】深視力検査が通らない
こんばんは!プラオプ ハセガワです。
最近、運転免許更新、あるいは免許取得で深視力検査が通らない・・・というお客様が何件かご来店されました。
深視力検査と言うのは・・・
2.5mはなれたところに、3本の棒が立ってます。
真ん中の棒だけ前に出てきたり後ろに引っ込んだりしていてるんですが、3本が横一列に並んだ!と感じたときにボタンをピコンと押して、いかに誤差がないか?
そんな試験です。
視力が1.0とかあっても、これが通らない場合が・・・
そもそもこの試験も目的はなんででょうか?ハッキリみえていればいいんじゃないの?
じつはこれ「奥行きや距離感を正確に把握できるか?」を調べているのです。
大型車は大きいですね。距離感や奥行き感、車両の長さなどを目で見て正確に感じられなければ安全に運転操作はできないでしょう。
ということです。
つまり大型車にかぎらず、もっと言えば運転にかぎらず、生活のあらゆる場面で「奥行き感や距離感」は正確につかめていたほうがいいわけですが、この感覚を生む為に人は目が2つ付いているのです。
この2つの目が少しはなれた所から、同じ物を観察したときにおきる見え方の僅かな差を脳が計算して「感覚」として距離感、立体感が感じられると言うわけです。
深視力検査が通らない理由
「立体視」といいまして、これは人の視覚の最も高いレベルにあるものです。
脳が左右の眼で見た僅か無さを計算するためには、左右の眼に同質の鮮明な映像が映っていなければなりません。
つまり、両目の視力がキチンと出ている事。
これは「立体視」の基礎です。
大型免許(中型もそうですね)は片目で0.5、両目で0.8の視力が要求されますが、片目0.5位だと、精密な「立体視」を得るには脳も計算しにくいようです。
つまり、「ちゃんと見える」ようにするという基本を整える。つまり、近視や遠視、特に乱視をしっかり矯正することで、深視力検査もはっきりと感じる事が出来るようになるケース。結構多いです。
昨日いらっしゃったお客様はまさにそれで、初めての眼鏡でしたが乱視の矯正を掛けることでプラオプにある深視力測定器でバッチリ合格ラインにはいりました。
もう一つ
「斜位」が邪魔している。
目は真っ直ぐ向いているように見えるんだけど、自覚はないけど目を向け続けるのがしんどくて、実は目の真ん中で見ていない目・・・
外から見て別に視線がずれているのがわかるわけではありませんが、両目がそれぞれ網膜の中心でシッカリと見る事ができないと、脳は距離感を計算する事ができない場合があります。
この場合どうするか?
眼鏡で視線を曲げてしまいましょう!というのが「プリズムレンズ」
この場合、基本的に中心で見ているつもりになっているけど見ていない分だけ補います。
先日のお客様は今までの眼鏡で視力そのものはとても高かったのですが、視線ズレが「立体視」の邪魔をしていました。プリズムレンズで作って無事に合格した!とメッセージをいただけまして、僕も喜んでおります。
もう一個は「トレーニング」
視線合わせが上手く出来ない分をトレーニングで補う方法です。
自分の能力を伸ばすわけで、効果的ですが即効性はありません。日ごろ眼鏡を掛けっぱなしにしない方でなんとかしたいとか、時間的余裕がある方、トレーニングは苦労を伴いますが、前向きに頑張れる方に向いています。
しかし、自分本来の力を増やすわけですからとても良い事です。
あともう一つありました。
「メガネ+トレーニング」
目の中心で見る事ができる環境を眼鏡で整えても、それをいきなり上手く使えるようにならない場合があります。
その場合まず「両目で見る」事ができやすい状態を眼鏡でつくり、能力そのものをトレーニングで伸ばし定着させる方法です。
「抑制」といって、無意識に片目のスイッチを切ってしまうような場合・・・
「抑制」をおこしてしまう原因をまず眼鏡で整えて、クセになってしまっている部分をトレーニングで解除する・・・
そんなイメージです。
「もっと早くわかっていたら、人生変わっていたかもなぁ」なんて仰られたお客様もいました・・・
そんなわけで、最近「深視力測定器」が大活躍していたプラオプでした。
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