「夜の眩しさ」対策
眩しさ対策レンズいろいろ
一言で「眩しい」といっても「グレア」の感覚がわからなければ「眩しさ」=「昼間の強い日差し」=「サングラス」というイメージになってしまうかもしれません。
夜のグレア対策には「濃い色」は使えません。なぜなら視界全体が暗くなり見えづらくなるからです。だから十分な明るさが必要です。
メガネレンズに関する日本工業規格。いわゆる「JIS規格」では・・・
①視感透過率 8%以下のレンズ・・・運転又は路上での使用禁止
②視感透過率75%未満のレンズ・・・薄暮又は夜間時における運転又は路上での使用禁止
となっております。
視感透過率8%とは簡単に言えば8%光を通すという事なので、ほぼ真っ黒なレンズの事。
そして、視感透過率75%とは75%光を通すので結構明るい。レンズの色の濃さで言えばだいたい25%位の薄い色という感じです。
で、運転だけではなく、歩行者でも路上で使用してはいけないという事です。
「夜明るく感じ」かつ「眩しさを防ぐ」この一見相反する要素をなんとかしなければいけない。
そこで登場するのが「光をコントロールする」種類のレンズです。
プラオプ では2種類の銘柄を扱っています。
一つが「M-Pos」
そしてもう一つが「ネッツペックコート」
「光の干渉」という現象を使い強い光を和らげる仕組みなので基本的に「無色透明」です。
効果は人によって様々で「全く効果を感じない」方もいる一方「ものすごく効果を感じる」方もいます。
さらにレンズに暗くならない程度の「色」をつける事も効果的です。しかし「薄い色」しかつけられないので大事なのは「色合い」です。
「色」ならばなんでもいいのではなく。光をコントロールする事を目的に調節された「色」を選べば効果的です。
人の視覚の特徴を考えて調節された「ネオコントラスト」「シーコントラスト」(これはレンズに色をつけたのではなく、レンズそのものに特殊な色素が含まれています)は人が最も強く感じる黄色い光(波長555nm)を狙って落とす事で、ザクッとくるような強い光を抑え、感じにくい他の色が相対的に持ち上がって視界全体が色鮮やかに感じたり、景色がくっきりする効果がある光フィルターです。
白内障があると水晶体が黄色く濁ってしまって、視界は黄色く色づいてしまいます。でも「脳」がそれを補正し「白いものを白く」感じさせているのですが、フィルターで目に入ってくる色彩を整える事で瑞々しい色彩が蘇る・・・そんな効果もあるようです。(もちろん感じ方は個人差があります)
そして「青色光=ブルーライト」
「白く見える光」というのは実は様々色が混じり合って白く見えているのですが、色によって散乱しやすい色、散乱しにくくい色があります。(昼は空が青くて夕焼けが赤いの理由です)
青色は散乱しやすいので「グレア」の原因になったりするので、そこを減らしてあげたい。
つまり「ブルーライトカット」は眩しさにも効果がある場合があります。
そんなブルーライトを低減し、見え方を整える事を重視したレンズカラーは暗くなりにくく眩しさを低減してくれるのでいいですね!
こういうの・・・
とか、車のヘッドライトに使われる「HID」や「LED」の特性に合わせてコーティングが調節されたZEISSのドライブセーフとか。
人によって効果の感じ方が違うので、色の選び方や、効果のある機能などを組み合わせ、暗くならずになるべく眩しさを防げるような眼鏡が作れたら・・・
もちろんこれは夜だけではなく、昼間にも何も対策を施していないものよりは効果が期待できますから、濃い色付きは仕事ではチョット・・・という方にお勧めしたいです。
眩しさ対策も視覚を整えるうえで大事な事ですから、新しいものや効果的なものはどんどんと取り扱っていきます。
次回は眩しさ対策を考える上でプラオプ はどんな設備を使っているのか?を紹介しようと思います。
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