『STEADY』良いものってやっぱり手間がかかってるんですよ・・・
こんばんは! プラオプ ハセガワです。
人生に寄り添う眼鏡。そんな思いが込められているからか。色やデザインではあまり主張のない眼鏡。
気合を入れたファッションの時に合わせる時は別の眼鏡。でも毎日の生活の中で、ソファに無造作に何気なく掛けておいてなんとなく毎日身に付けるジャケットのような、手に伸ばしたらいつも身につけているような存在。
人生の相棒、伴侶、恋人・・・「STEADY:ステディ」
”The Ordinary Spectacles” ”自分の定番になる存在”
シンプルであるからこそ、本物だからこそ滲み出てくるような”何か”に魅了される方が大勢いらっしゃいます。
先日の7日。「STEADY」のデザイナー金子昌嗣氏がご来店くださいました!
そこで「STEADY」に込められた思いや、こだわりの物作りについて裏話も含めて沢山興味深いお話を聞く事ができました。
今日はその一部を・・・
どうやってこの色を出しているのか・・・
アンティークと言われるフレームがメインストリームですが、眼鏡のデザインって時代が変わっても案外普遍的なのかもしれません。
工場での機械設備が進化しているのに、昔ながらの本当の製法が求められ、人の手仕事に回帰しているそうです。
つまり、大量生産のうねりの中で失われつつあった技術が時代の要求で見直されるようになった今、また必要とされる・・・当然できる人、できる工場は昔より遥かに少なくなっているのです。
こなせる量は限られてしまうので、だから今の眼鏡・・・むちゃくちゃ時間がかかって出来上がっております。
場合によっては半年待ちとか・・・。
STEADYのアンティークゴールド、アンティークシルバーはただの艶消しとは訳が違います。
一見すると本当にシンプルなこのモデル。
オールチタン製のこのフレームにまず純金メッキを掛けます。そしてその上に「スズコバルトメッキ」を掛けます。
すると全体にグレーっぽい色になってしまいます。
そしてその上から人の手によって「スズコバルト」を磨き落とし、下の金を出すのです。
だから手の届かない所はスズコバルトが残ってグレーっぽい色が残り、この独特の風合いが生まれるのです。
鼻にあたる部分など、使い込む事によって徐々に表面のスズコバルトが薄くなり、金が表に出てくる・・・
つまり人の人生と寄り添う事でその人独特の風合いに変化してゆくのです。
アンティークシルバーもそう
落ち着いた銀色はパラジウムの上にスズコバルトを重ね、それを手作業で摺落とす・・・
使い込む事で下の白金色が出てきてその人オリジナルの風合いが出てくるのです。
さらにこれ・・・
リム(レンズを覆う部分)には七宝が施されています。
実はこれ普通にやったらこんな模様は付きません。まず一旦透明な七宝を塗るのですが、よく見てください、ブリッジ(左右のレンズを繋ぐ部品)の取り付け部分を避けて色が塗られています。
これは人の手でなければ塗れません。
そしてその上に予め模様のついた「転写紙」というものを巻き付け熱を加える事で模様が出るのです。転写紙を巻きつけるのも当然人の手でなければ出来ません。
さらにこのブリッジの部分・・・
アンティークゴールドです・・・
つまり、この一本はものすごく手間が掛かっているんです。
人の相棒であるために
そうして一つずつ丁寧に作られた眼鏡フレームの美しさからは、なんと表現したら良いのかわからない、人を引きつけるオーラがあります。
きっとそれが一目惚れさせてしまうんでしょう。
ただ「アンティーク」というカテゴリーの眼鏡を作り出すという事ではなく、人の相棒であるために普遍的なデザインになっている。
普段気にはとめないけど、そう言えばこればっかり使っている。
STEADYとはそういう眼鏡なんだな・・・と思った1日でした。
眼鏡はフレームだけでは完成品ではありません。
そこに「最適なレンズ」が組み合わさって初めて眼鏡として機能するわけですから、人の相棒たり得る物として何気ない快適さをそこに組み込む事ができなければなりません。
眼鏡がその人のステディーたりえる物となるために私たちの役割はとても重要だ・・・と改めて思います。
今月の22日まで、STEADYのほぼフルバリエーションを手にとってみる事ができます。
これは展示サンプルではありません。すべて製品なので購入いただけます。
あなたのステディーになる眼鏡を見つけてみませんか?
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