立体的に見える事がどうしてトレーニングになるの?
こんばんは! プラオプ ハセガワです。
プラオプ は眼鏡店なので、眼鏡を作るお店です。
でも「見る」と言うことは単に「視力が良い」「はっきり見える」という事だけを言うのではなく、両方の目の協調、スムーズで強いピント合わせ、頭での情報処理と体への正確な出力・・・ともっと大きな事をいうわけで、そう言った事が整わないと快適な「見る」にはなりません。
「見る」入り口である「眼球」に正しく光が届くように助ける事で、そこから先が機能する。つまり眼鏡はそういう道具なのですが、それだけでは問題を解決できないことは多くあります。
機能を使わずにお休みしていたら、それを目覚めさせなければならないわけです。
「立体感」とは両方の目が協調しないと生まれない「感覚」で、そのためには「両方の目がきちんと見えている事」「見たいものに左右の視線がシッカリと合う事」「左右の映像を一つにまとめられる事」ができなければ生まれません。
それを利用したのが「立体的に見える目のトレーニング」です。
立体的に見える・・・と言うことは一番レベルの高い事ができていると言う事です。
それを維持したまま目に負荷をかけるようにしているのが、この種類のトレーニングです。
例えば30cmの物を見た時に何が起きているか?と言うと、ピントが30cmに合い両目が寄り目をして視線を合わせます。
これをワザと崩すとどうなるか?
こんなふうにピントを合わせたまま、視線が合わなければ見ているものは2つに見えてしまうわけです。
つまり、寄り目が苦手ならばもっと寄り目を増やすようなトレーニングに、逆に目を離す事が苦手ならば離し目のトレーニングに使えるというわけ。
でも自分の意識で見ている物が2つに見えてしまうようにするのは難しいですから「一つに見えながら寄り目、離し目をする」ために「立体的に見える」仕組みを使うのです。
左右の目に似ている映像が映ると脳ではそれを一つの映像にまとめてしまいます。
だから・・・
逆に・・・
でも、これだけでは「抑制」といって、片目のスイッチを無意識に消してしまっていることに気が付きにくいです。
片目のスイッチを切ってしまっては「寄り目」「離し目」は起きないのでトレーニングになりません。
なので、両眼できちんと見ていなければ起きない「立体感」を感じているかどうか?をこれに加える事でちゃんとトレーニングになっているか?を自分で判断できるのです。
(それに「融像力」という左右の映像をまとめる力を鍛えることにもつながります。)
だから、右目用の絵と近く用の絵を少し変える事で「立体感」が出るようにしています。
「SILO現象(Small In Large Out)」という大きさが変わって見える現象を感じることで「ピント合わせを一定に保ったまま寄り目、離し目の訓練ができる」というわけです。
スマホのアプリでもそう言った物がありますね。
モザイク模様の中に立体が浮き上がる・・・
あれも仕組みは一緒で、モザイクの中に右用、左用の図形が距離を開けて隠されていて普通に見るとただのモザイクなのに、寄り目、離し目で見るとそれが重なり図形として見えるのです。
だからこの感覚が現れた時には「寄り目」あるいは「離し目」のトレーニングになっているわけです。
スマホやパソコン、タブレットに夢中になってしまい、長時間になってしまうと寄り目ばっかりすることになってしまいます。
寄り目とピント合わせは繋がっているので、寄り目ばっかりしていると遠くが見えにくくなってしまう事があります。
逆に離し目はピント合わせを緩めるように働くので、こういった「立体感を利用したトレーニング」で離し目をするのは効果的だと思います。
そんなわけで・・・作ってみました!!
下のリンクをクリックすると印刷用のPDFがダウンロードできます。
やりかたは・・・
1500文字になったのでまた明日!!
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