「進化の道具④」ー視力とは何か?3ー
こんばんは!プラオプ ハセガワです。
なんだか急に涼しくなった長岡市。
エアコンつけなければ寝苦しかったのが、布団をかぶらないと少し寒い・・・
体調崩さないように気をつけましょう!
さて、視力のお話。
前回は「明視域」という物があるよと言うお話。
眼鏡は視力に対して何をしているのか?と言うのが今日のお話です。
眼鏡で視力が上がるのはなぜか?
目にピントを合わせるから。
ちゃんちゃん。
ではなくて「どこにピントを合わせるか?」
「視力」といってもいろんな意味があり、今回の連載では触れていない、いろんな意味での種類があります。
今回お話ししたいのは3つ。
「遠見視力」と「近見視力」そして「矯正視力」です。
「矯正視力」は眼鏡やコンタクトで完全に矯正したらどれだけ細かい物を判断できるか?という事で、目そのものの性能を表します。
どんなに視力検査で遠くの視力表をみて「視力が低かった」としても、ちゃんと矯正したらシッカリ視力がでるならば「矯正視力は高い」という事なのです。
矯正しても視力が出ないとしたら、見えにくさの原因は病的な原因かもしれない事を表す場合があり、目の健康に関係する大事な物です。
眼鏡のレンズには基本的に4種類の力があります。
一つは焦点を近くに向かって動かす凸レンズ。
逆に焦点を遠くに向かって動かす凹レンズ。
そして「乱視」を整える円柱レンズ。
今回は触れませんが「視線」の向きを変える「プリズムレンズ」です
前回「ピントの合う範囲=明視域」と書きましたが、凸レンズと凹レンズはその「明視域」の位置を動かす働きをするのです。
ところが「円柱レンズ」は「明視域」を動かす作用ではなく「乱視」を整える働きをします。
乱視をこのページで書き始めるとそれだけで1000文字行きますので、詳しい事はこちらを見ていただくとして・・・
乱視があると目の中で、光が焦点にならないので滲んだりブレたような見え方になります。
「円柱レンズ」はこれを解消してキチンとした焦点になるようにする力があります。
乱視が強い場合、凹レンズや凸レンズを使って明視域を動かしたとしても、「焦点そのものが出来ていない」ので本来持っている「矯正視力」が出ません。
程度にもよりますが、あらゆる距離でハッキリ見えない。
なので「円柱レンズ」を使って「乱視」を整える事で、「明視域」の中全体でのハッキリさが上がり「本来持っている視力」が発揮される。これはつまり「矯正視力が上がる」(眼病が原因ではない)と言ってもいいかもしれません。
結局眼鏡は何をしているのか?
わかりやすく言えば乱視の眼鏡は「矯正視力」に上げる。(矯正視力が発揮されるようにする)
近視の眼鏡は「明視域が遠くに移動」することで「遠方視力が上がる」
近くが見えにくい、わかりやすく言えば「老視」に対する「老眼鏡」は「明視域を近くに移動」することで「近方視力が上がる」
という事をしているのです。
見ている物が明視域に入って、乱視もキチンと矯正されていれば「明視域内はハッキリ見える」
つまり、目の本来持っている隠されたハッキリさ以上の事はできない。
簡単に言えば「最大で0.7」が能力ならば、どんなにうまく眼鏡やコンタクトを合わせても0.7以上にはならない。
眼鏡はその本来持っている隠された視力を上げるものではなく、ハッキリ見えるゾーンである「明視域」の移動と、乱視を矯正する事で、持っている「矯正視力」を引き出す道具というわけです。
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