色と感覚⑪ーハイブリッド錐体?
こんばんは!プラオプ ハセガワです。
今日で1月もおしまい!明日からは2月です。
さてさて、色のお話の続きです。
前回はこちら↓↓↓
ちょっと色々と難しい内容なので書こうか書かまいか?迷ったのですが、書くことにします。
というのは「色弱」「色盲」につながるお話なので。
(今はなるべく「色弱・色盲」という言葉を使わないようになってきましたが、起きている現象を具体的に表現するためにこの言葉を使わせていただきます。)
といっても内容は視細胞レベルで何が違うのかだけを解説する内容です。
まず、おさらいですが、光そのものに色も明るさもありません。
「明るさ」も「色」もある一定の電磁波を人間が目を通して感じるから存在しているように見えるのです。
そして「色」とは「人が光の波長の違い」を区別するための方法です。
目に備わる光を感じる細胞「視細胞」は、明るいところで働く3種類の「錐体細胞」と暗いところで働く1種類の「桿体細胞」があります。
もし仮にその「視細胞」が一つしかなかったら、単に電気信号の強さの違いとなるだけで、明るさを感じる事はできても色を感じる事はできません。
でも、性格の違う視細胞を組み合わせて、それぞれの信号の強さを比較すれば波長の違いを知る事ができます。
3つの錐体細胞は、それぞれが得意な波長が違うわけですが、全ての人が全く同じといえるでしょうか?
目も体の一部ですから当然個性的です。それは錐体細胞にもあったりするのです。
「L錐体」と「M錐体」は大変似ています。(S錐体はこれらと大きく違います)錐体にはそれぞれ光に反応する物質「オプシン」があって「L錐体」には「赤オプシン」そして「M錐体」には「緑オプシン」が入っています。
実はこの2つの錐体の違いは、たった3箇所の遺伝子の違いによって決まるそうです。
もし、この遺伝子の情報に誤差があったとしたら・・・
「L錐体」が「MっぽいL錐体」になったり、「M錐体」が「LっぽいM錐体」になった「ハイブリッド錐体」になるんだそうです。
するとそれは波長に対する感度が通常とは異なることになります。
わずかに見えるかもしれない感度のズレが、どのような影響をあたえるのか?
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