【事例紹介】近視のフリをした遠視
こんばんは!プラオプ ハセガワです。
連載の途中ですが、ちょっと休憩。
今日は最近の事例について一つ。
以前、お店にいらっしゃって最初は「無色透明で目を守る眼鏡はあるか?」と言う相談でした(だったとおもう)
でも、話を聞いているうちに「見る」事を助ける度数などが必要なんじゃないだろうか?と思いまして、簡単に例の「覗くと気球とか家とかが見える機械:オートレフレクトメーター」で測ってみたら「近視」の度数をはじき出したのです。
しかし、「視力でのお困りが無い・・・」
これは「遠視かもしれない」と考えて、眼科の先生の受診をお勧めしたのです。
一ヶ月後、お電話を頂き、「目には以上は無く視力もよかった」とのことだったのですが、やはりお話を聞くとパソコン作業が苦痛で仕方が無いとの事。
眼鏡で何かお手伝いできる事はないだろうか・・・
下はそのあとご来店になられ、測定をしたときのオートレフラクトメーターの値です。
右目を10回、左を10回測定しておりますが、実は片目20回以上測定しています。
右目は最初「-2.00」なんていう、視力的にだいたい0.2位に遠くが見えにくいソコソコの近視度数をはじき出していたのですが、休みを入れながら測定を繰り返すとドンドン度数が弱くなって「-0.12」や「0」なんていうほぼ度が無い状態を測定しています。
そして左目は度数が乱高下、落ち着く事がありません。
さて、このデータは当てになるでしょうか?機械が間違っている?
いえ、機械は間違っていません。これはピント調節が不安定で混乱している。そんな状態を正確に表していると考えるほうが合っているように思います。
視力を測定すると、この数字ではありえない視力が、「右:1.2」「左:1.2」
つまり、機械が出したデータを元に測定は出来ないわけです。
時間をかけ、あらゆる方法で調べると・・・。
やはり「遠視」が姿を現し
右:+0.50 左:+0.75
これで両目とも1.2の視力が出たのです。
おそらくまだ「遠視」は隠れている・・・そんな気がします。
この遠視の眼鏡を掛けるだけで、パソコン作業の苦労は少し軽減される事が期待できますが、さらにピントあわせの動きをトレーニングする方法を併用していただき、これで決まりではなく、眼鏡を掛けてしばらく経過したらもう一度測定をする計画です。
「視力が良い」
これだけで目の問題は分かりません。
なぜなら「遠視」はある年齢まで視力がとても良いからです。
しかし「遠視はしなくてよいピントあわせをし続けないと、何も見えない目」「無意識に頑張りすぎている目」で、よくわからない不調の原因になっていることがあります。
この遠視によるピント合わせのトラブルは、「近視っぽい振る舞い」をしたりして、間違った眼鏡の矯正を導き出してしまう事にもつながってしまいかねません。
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