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【事例紹介】お持ち込みレイバンフレームに鼻盛り

こんばんは!プラオプ  ハセガワです。

今日の事例は、眼鏡の鼻当ての改造。

普通に結構やっているんですが、今回の相手はなかなか難しい・・・。

何が難しいか?といえば「素材」です。

いわゆる「セルフレーム」といわれる美しい樹脂製フレームは「アセテート」や「セルロイド」という素材が使われているのですが、元々は綿花など植物性の繊維を酢酸や硝酸で溶いた自然由来の素材です。

これで鼻当てが合わない場合は、元々のものを削り落として形の違う大きめな物に張り替えたり、金属製の眼鏡のようなアームに付け替えたりが割と簡単に、しかも元々そうであったかのように綺麗に仕上げる事ができます。

新しいパーツの接着に酢酸をベースにした溶剤でくっ付ける、元々の製造工程と同じ方法をとるので綺麗に仕上がるというわけ。

しかし、今回お預かりした眼鏡は「インジェクション製法」で作られたメガネ。
素材はいわゆる「プラスチック」

柔軟性があるこの素材は、削ってもその跡を磨いて綺麗にする事が基本できません。

セルフレームと同様の製法が使えないのです。

大事なお客様のお気に入り。

そこに大幅なダメージを与えるような加工はしたくない・・・・

さてどうしましょう?

そんなわけで、専用のパーツを自作してそれをフレームを痛めない接着剤でくっつける事にしました。

まず、加熱すると固まる樹脂粘土でフレームの鼻当て部分を正確に合わせ、かつ使用するお客様の鼻の形に合うように整形した「原型」を作ります。

それを元にシリコンで型を作ります。

そこにレジン(固まると樹脂になる)を流し込んでしばらくすると・・・

原型と同じ形の部品ができます。

これをさらに綺麗に整形して樹脂用染色材で着色します。

よく洗って、よく磨いて接着!

瞬間接着剤が最も強力なのですが、インジェクション系のフレームは瞬間接着剤でダメージを受け、折れる事があります。

なので、そういった心配がない樹脂用接着剤でくっつけます。

(レンズを入れるときのシナリで接着が外れないように、レンズを入れてから貼り付けます。)

そして仕上がりがこちら・・・

うん!きれいなんじゃないかな?

今日お渡しできたんですが・・・

ぴったりでした・・・

この加工をしないと目に近すぎて睫毛に思いっきり当たる、かといって離せばメガネが下に下がりすぎる。

それがとてもいい位置に自然に掛かるようになりました!

通常のセルフレームの鼻当て加工はプラオプ 価格¥3,300(税込)でございますが、このような特殊な加工は¥6,600(税込)でございます。

お持ちのお気に入りがうまく掛からない・・・諦める前にちょっと見せてくださいな!

なんか考えます。

  • コメント ( 2 )

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  1. 高木 行夫

    こんにちは、はじめまして。
    レーバンのセルフレームを5年ほど前に購入して使っています。
    まつ毛が干渉するため鼻パッドを付けて使用しています。
    長時間、使っているとパッドの接触部分が痛くなることがあります。
    セルフレーム自体が重いので仕方がないとは思います。
    何か月ごとに鼻パッドを交換し続けるより
    何かいい方法がないかとネット検索をしたところ、こちらのコラムに。
    私は遠方の岡山県に住んでいます。
    プラオフまたは特殊な加工をお願いできますでしょうか?
    宜しくお願いします。

    • 長谷川 毅

      基本的にはご来店の上で対応させていただいております。
      記事の事例は比較的特殊な例ですが、セルフレームの鼻当ての改造そのものは特殊なものではありませんので、
      地元の眼鏡店でも対応していただけるところがあるはずです。

      足を運ばれる範囲で対応いただける眼鏡店をお探しになられた方がよろしいかと思います。

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