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寄り目を整えるトレーニング②

こんばんは!プラオプ  ハセガワです。

寄り目のトレーニングについて、具体的なプログラムを開始しました。

今日はその事例紹介です。

A様がいらっしゃったのは3月の終わり頃でした。
お困りごとは・・・

・遠くがボヤける
・眩しい
・目が疲れる
・頭が痛くなる

などなど。

コンタクトレンズがメインでしたが、今後メガネの時間を増やしていきたいという事でした。

今使用しているコンタクトレンズでも眼鏡でも遠くの視力は1.2。

その他予備検査を進めてゆくと近くを見る時の外斜位が大きい。

外斜位というのは両眼を開けている限りは視線合わせができるけど、目を閉じて視線合わせをしなくて済むと目が楽な外側に開く状態の事。

つまり、目を開けたら寄り目を沢山しないといけない目という事です。

さらにどこまで近い距離まで寄り目ができるか?

例えばペン先をしっかり見ながら顔に近づけていって、どこまで両眼で見続けられるか?を見てみると、鼻先15cmまでしかできません。(5cm位までできるのが理想的と言われています。)

予備的な検査で予想できる事はというと・・・

・眼鏡やコンタクトの近視度数が強すぎてピント合わせに負担がかかっている。
・寄り目がし難くて視線合わせ負担になっている。

よくよく聞いてみると、昔から近くの物を見続けるのがシンドイそうです。

問題は「近くを見る」ことに集中していますから詳しくそこを掘り下げる必要がありそうです。

測定の結果、遠くを見るときは「外斜位」はほとんど無くて、近くを見た時に寄り目がたりない。つまり「輻輳不全」という状態でした。

寄り目不足(輻輳不全)

遠くを見るときは「外斜位」はほとんど無いので

ある一定の距離を見る限り、両眼の視線合わせができるけど、余力がないのでいつもギリギリでみているような。そんなイメージです。

ピント合わせと寄り目は連動している(調節性輻輳)のですが

『調節機能』ピントあわせの機能について

足りない寄り目を補うために必要以上のピント合わせを行う事で起きる「調節性輻輳」を使って補っている・・・。

そんな状態でした。

つまり、気を抜けば文字が2つにダブって見えて、しっかり見ようと思ったらボケてしまう・・・

これはかなりシンドイでしょうね。

今まで使っている眼鏡の度数も、本来の近視よりも若干強すぎる「過矯正」の状態。
でも、単純に度数を弱めてしまえば、近くを見る時に使うピント合わせの量が減ってしまい、「調節性輻輳」も弱まって寄り目が一層難しくなってしまいそう・・・。

つまり「近くが疲れるから近視を弱める」事をしてしまうと、今以上に不具合がでてしまう可能性が高いのです。

眼鏡だけで解決するとしたら、近く専用の眼鏡を用意する事にはなるでしょう。

でも、それで近くの見え方を整える事ができたとして、生活の質は上がるでしょうか?

近くを見た時の目の使い方が上手になれば、基本的な近視の眼鏡をかけるだけで済むはずです。

つまり根本的な解決を目指すなら「寄り目ができるようになる事」が必要。

そこで、週一回30分のお店のトレーニングと、1日最大30分の自宅で行うトレーニングを宿題として4〜5週間のメニューをこなしていただく事になりました。

次回に続く!

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