眼鏡の「加工」って何するの?②
こんばんは! プラオプ ハセガワです。
眼鏡店の「加工」とは一体何をしているのか?
そんなお話の2回目です。
先回はレンズメーカーから納品されてきたレンズを見ていただきました。
これをフレームに組み付ける作業を「加工」と呼んでいます。
「加工」によって眼鏡が出来上がるまでを順を追ってご紹介しましょう。
センタリングとブロッキング
レンズには中心があります。
その中心を眼鏡のどの位置に設定するか?はお客様の左右の目の幅や、フレームのデザイン、レンズの種類によって異なります。
まずはレンズの中心が分からないといけないので、そこに印をつけます。
遠近両用のように度数が変化するレンズではない、いわゆる普通のレンズ「単焦点レンズ」の場合、レンズメーターを使って中心を見つけ、そこにインクで印を付けます。
いらないレンズに「印点」をつけてみました。こんな感じで3つの「印点」がつきます。
遠近両用などのレンズは、レンズに刻印された「隠しマーク」を元に中心を決めます。
ここまでが「センタリング」
その「印点」を元に、正しい位置、正しい角度にレンズを削る機械にセットするための治具を取り付ける「ブロッキング」を行います。
こんな感じ。
右は赤で左は緑。ウッカリすると左右で間違って加工してしまいかねないので、治具の色を2つ作ることを考えたメーカーさんは天才だと思いましたね。
間違って加工してしまえば、もう一度レンズメーカーに一からレンズを作ってもらわなければなりませんので、出来上がりにまた時間が掛かってしまってお客様に迷惑をかけてしまいます・・・。
慎重に慎重に・・・
これは両面テープでくっ付いているんですけど、このテープがすごい。
表面がメチャメチャスベスベしているんですけどガッチリくっつく特別なシールです。2枚でアイスが食べれます。
このシールが良くないとレンズを削る時に位置や角度がズレてしまい、眼鏡の正確性が落ちてしまいます。
これを裏面にも貼り付けて計4枚使います。
こんな感じで下準備完了!
次は機械に削り方の指示を入力します。
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