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凸レンズを薄くする①

こんばんは!プラオプ  ハセガワです。

今日は「凸レンズを薄くする」お話。

凸レンズというのは真ん中が厚いレンズで、主に「遠視」さんに使うレンズです。

遠視とは

レンズは通常「丸」まん丸です。

これをフレームの形に合わせて機械で削り組み込むわけですが、だいたい大きさが70mm〜80mmくらいです。

レンズがいったいどういうフレームに入るのかわからないので、余裕をもった大きさに設定されております。

これをメーカーから取り寄せて眼鏡にするのですが、そのままただ取り寄せただけだとフレームに組み込んだときにレンズが厚く、また重くなってしまう事があります。

でも、先にフレームが決まっているのならば、必要最小限の大きさのレンズを特注すればレンズが驚くほど薄く、軽くなる事があります。

その方法について今日は解説しましょう。

外径指定

普通に注文したら70mmあるレンズを例えば55mmに注文する。こういうふうに、レンズの大きさをこちらで指定する方法です。

レンズは厚みで度数が変わるわけではありません。(厳密に言えばほんの少し影響はありますけどお話が難しくなるのでおいときます)

光は透明な物体の境目で曲がります。つまり空気とレンズの境目で一回曲がって、レンズの中を真っ直ぐ進み、レンズと空気の境目でまた曲る・・・というように2回光が曲がるのです。

大事なのはレンズの表側の湾曲具合と裏側の湾曲具合であって、厚みは関係ないのです(厳密に言えば・・・おいときます)

なのでレンズの大きさを指定するとレンズの前側と後ろ側が近づくので、レンズは薄く軽くなる・・・というわけですね。

さてこのレンズの大きさをどうやって求めるか??

単純にフレームの大きさギリギリを測っているわけではありません。

レンズには中心があります。これを光学中心と言うのですが、ココと瞳の中心を(基本的には)合わせて作ります。

大体の眼鏡はかけるとフレームの中心より少し内側に目の中心がきますので、そこにレンズの中心を設定したときに、レンズの中心とフレームの形の最も遠い距離に、レンズの削りシロ(大体2mm)を加えた数字が必要なレンズの半径になります。

だから2倍して直径を求め、それをレンズメーカーに発注するのが「外径指定」という方法です。

さてその効果はいかに・・・

+8.00という度数を同じレンズで片方は何も指定しないで注文した場合と、かたや55mmで注文した場合です。

何も指定しないとレンズの大きさは75mmで、その中心の厚みは7.3mm
ところが大きさ55mmに指定すると5.5mm

その差は1.8mmです。けっこう違います。

でも、これだけではありません。

まだまだ厚みを追い込む技があるのですが、今日はここまで。

次回はもっと攻めてみましょう!

ではではー!

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