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夜が眩しい⑦:事例紹介

こんばんは! プラオプ ハセガワです。

さて「夜が眩しい」連載最終回は事例紹介です。

前回はこちらから↓↓↓

夜が眩しい⑥:じゃあ対策は?

といっても「夜が眩しい」と感じてる方は思いの外沢山いらっしゃって、その程度も様々です。

今日ご紹介する事例のS様は大型車の運転がお仕事なのですがとにかく眩しがり、昼間も目をしかめ、夜は見えにくくなってしまってずっとお困りだったようです。

まず波面収差測定装置「iProfiler+」で目の光の通り道を分析してみると、とても大きな「高次収差」が・・・

高次収差とは何かは以前の記事を見ていただくとして

夜が眩しい②:高次収差

夜が眩しい③:高次収差2

簡単に言えばどんなに眼鏡をしっかり合わせてもピントが滲んだり、明るさによってハッキリさが変わりやすい・・・そんな感じです。

近視の強さは決して強くはなく、それよりも大きな問題は大きめな「外斜位」でした。

つまり目を閉じてリラックスしていると目蓋の裏で目が外向きになる特徴があ。それ自体は別に普通なのですが、比較的それが大きくて両眼で一つに物を見る事に意識的な力を使わないと見えにくい。なんというか「自分でハッキリさを作りながら見ている」そんな感じです。

とすると片目でも光が滲むのに、両眼で見たらもっと滲む・・・。

それでは見えにくいし、大変眩しいという感覚にも肯けます。

なのでまずは一般的な状態より負担になっていてる部分だけを眼鏡で助ける。「外斜位」に対してはプリズム度数を組み込む事でそれを手助けします。

するとそれだけで窓の外を見た時の目の開き方だずいぶん違い、それだけで眩しさはかなり和らいだようでした。

さらに「ネッツペックコート」のサンプルをかざすと「あ!」と言う反応が!これは効きそう!

さらにブルーライト:青色光に効果のあるカラーレンズをかざすとこれにも好反応が。

お仕事柄「色ついてます!」という眼鏡はかけられないので、効果のある色を選び薄く着色、さらにコーティングの力をつかって色の濃さ以上の眩しさ低減効果を組み込みました。

そして本題。

「夜の眩しさ」です。

実は今回の連載で紹介した「ナイトアシスト475」はまさにこの為に準備したような物です。

プラオプの測定室は照明が落とせるのですが、夜見えにくくなる特徴をもっている方は暗くなると視力表が見えにくくなってしまいます。

その状態でナイトアシストをかざすと・・・

わぁハッキリ見える!白色LEDも眩しくない!

といっても連載でご紹介したとおり「夜専用」と言うだけ合ってかなり強い「黄色」ですから、これでは仕事には使えそうもありません。

かといって2つ用意するのも荷物になるので「本数を減らしたい」「できれば一本でなんとかしたい」

なのでナイトアシスト475の度無しでクリップオンを装着することをご提案させていただきました。

選ばれたフレームは人生の相棒になる眼鏡「STEADY」の赤い七宝巻きが可愛らしいモデル。

眩しさ対策全部盛りの眼鏡になりました。

人は2つの目に映る映像の差を利用して世界を立体的に感じています。(ステレオビジョン)これは、両眼の視線が目標に向かって正確に合っていないと生まれない感覚です。

いままでズッとその「両眼視機能」がうまく働いていない状態で生活をしてこられたのが、突然正確な立体感を感じられるようになるというのは、戸惑いもありますし違和感もあります。

しかし、それがうまく働くことを無意識に求めているからこそ困り感につながっているのですから、整える事が問題解決には必要です。

お渡し時にはやはり違和感があったようですが、1週間後に具合をお伺いしたらずいぶんと慣れ、眩しさもかなり緩和し運転の業務でも距離感覚が掴みやすくなったようです。


S様この度はありがとうございました!!
記事の許諾もありがとうございます!

メンテナンスお気軽におもちください!


そんなわけで「夜が眩しい」はこれでおしまい。

「視覚を整える」という眼鏡の役割は単に「よく見える」だけではありません。

快適な見るのためには様々なレンズに様々な工夫をする、そんなレシピを沢山持っている事が必要です。

これまかもドンドンふやしていきますよー!

では!

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