「隠しマーク」と眼鏡の調整
こんばんは!プラオプ ハセガワです。
さて、前回はレンズに刻まれた隠しマークを見るコツを書いてみました。
この隠しマークは、このレンズがどこのメーカーのどんな品物でどんな仕様なのか?を知る手がかりになるのですが、さらに大事な役割があります。
それが「ちゃんと眼鏡がいい位置でかかっているのか?」を確認するという役割です。
遠近両用などの度数が変わるようなレンズの場合、眼鏡レンズには「フィッティングポイント」と言って「ここを瞳の中心にあわせてね」という場所があります。
この最も大事な場所にまさか印をつけておくことはできません。
単焦点レンズ、いわゆる「普通のレンズ」は光学的な中心をレンズメーターを使って簡単に印をつけることができますが、度数が変わるレンズには明確な光学的中心がありません。
では、どうやってレンズのフィッティングポイントを知ることができるのか?
ここで隠しマークが役立つんです。
隠しマークはの左右の幅は34mm。これはメーカーに関わらず決まっています。(他は聞いたことがないです)
その真ん中の位置からメーカーやレンズの種類によるのですが、2mm上、あるいは4mm、あるいは6mm上(0mmなんてのもある)がフィッティングポイントに設定されています。(近々レンズなどの場合は全然違う事もありますけどね)
ここをマジックで印をつけたり、メーカーが出してるシールを使ったりして再現し、それが狙い通り、瞳の中心に合っているか?を確認するわけです。
そしてこれは、眼鏡が出来上がった時にだけ使うものではありません。
毎日使えばトラブルはつきもの、曲がってしまったりする事もあるでしょう。
その時に正確な形に戻す手がかりになったり、フィッティングポイントを再現して正しい位置になるように手直しをして、元の性能がきちんと戻るようにするために活用するわけです。
隠しマークがあるレンズはとても便利でして、度数を見なくても眼鏡が曲がっているのか?がわかったりします。
でも傷だらけになったりして隠しマークが全然見えないと逆に合わせるべきポイントがわからなくて困ってしまう・・・なんていう事も・・・。
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