眼鏡で「見える」とは②
こんばんは!プラオプ ハセガワです。
前回は月の写真を使って「見える」とは大きく見えるようになる事ではなくて、ハッキリする事だという事。そして「ズーム」と「フォーカス」の違いを書きました。
せっかくなのでもうちょっと掘り下げてみましょう。
いつも見る解説図はチョット違う
近視や遠視があって、眼鏡を掛けたら焦点が合うよ!という解説によく出る図、こういうの
とても分かり易いので、僕もよく使うわけですが、現実はチョット違うんです。
例えば夜景を見たら目の奥の中心に、夜景の全てがものすごく小さい点で写っているのか?だったらその周りの部分は一体なんなのか?
と思いません?
実は見えている夜景(というか目を動かさずに見えている風景)は目の奥全面に写っているのです。
光というのは出発点がありましてそこから広がっていくのが普通です。
月を見ていると目に入ってくる光は、月に反射した太陽の光です。でもよーく考えてみれば反射しているのは「月の表面の砂の一粒一粒」、さらに言えば「砂の表面の分子一個一個」です。
その光の内のたまたま私たちの目に向かってきた一部が目に入ります。
つまり、「見えている月」というのは月の表面の物質から放たれた無数の光の集まりだという事。
その無数の光の一つ一つが目に備わったレンズで曲げられて目の奥に焦点を結ぶ。
だから目の奥は無数の焦点の組み合わせできた「月」の映像が映っている・・・というわけです。
もし、焦点が合わない=ピントが合っていないとしたら、その光ひとつひとつがボヤけた状態になり、結果、それが集まってできる月の映像もぼやけてしまう・・・という事なのです。
レンズは光を曲げます。しかしレンズの中心を通る光は進行方向を変えません。(厚みがある分位置はズレますが、進む角度に変化が起きない)
(それ以外の場所はレンズの湾曲に応じて進行方向が変わり、ある一点(焦点)に集まります。)
なので(凸)レンズを通すとレンズを境に前後で映像がひっくり返る・・・というわけ。特に目はかなり強い凸レンズを装備しております。
「遠視や近視で焦点が合わない」というのは光の点一つ一つが目の奥でピントが合わずにぼやけている状態の事で、目の奥ではボヤけた点が集まった月の映像がひっくり返って写っている・・・というわけです。
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